骨盤はゆがみます5(下がる)
やまぞえ整体院の山添です。
前回のブログでは、骨盤の開く閉じるを解説しました。
今回は骨盤が下るを解説します。
骨盤が下がる
骨盤が下がるとは、文字通り骨盤全体が下へ下がっていることです。
そのままですね^^;
お年寄りに多いゆがみですけど、それなりのおとしごろでふくよかなたいけいの方にも多いです。(あえてひらがなでかいてます)
原因は、簡単にいうと骨盤を支える筋肉が弱くなっているからです。
骨盤を支える筋肉とは
腹筋群(腹直筋・腹斜筋・腹横筋)、大腰筋、骨盤底筋群などです。
骨盤の周りの筋肉が弱り骨盤が下がると、内臓も下がりお腹周りに脂肪がつきやすくなるのでご注意くださいね
また、整体での検査では、骨盤の後傾と間違えやすいので慎重に見る事が大事です。
症状としては、骨盤が下がると、腰回りが重だるく感じることが多くなります。
腰周りが重だるくなると、出歩くのがだんだんおっくうになります。そうなると室内でゴロゴロすることが多くなり、それが運動不足をまねいて筋力が低下し、更に骨盤が下がるという負のループにハマりますので危険ですね。
骨盤周りの筋肉を鍛えるのが良いのですが、ハードなトレーニングはしたくない、正直言ってキライな私のような人のためにおすすめな方法をご紹介しておきます。
それは、腹式呼吸です。
腹式呼吸
自分の呼吸を常に意識している方は少ないと思います。
呼吸には、大きく分けて2通りの方法があり、一つが胸式呼吸でもう一つが腹式呼吸です。
胸式呼吸とは、息を吸ったときに胸(肋骨)をふくらませる呼吸方法のことで、交感神経が優位になります。
腹式呼吸とは、息を吸ったときにお腹をふくらませる呼吸方法のことで、副交感神経が優位になります。
交感神経とは、自律神経の中の、「闘争と逃走」時に働く神経のことで、心臓や呼吸器に働きかけて心拍数を上げ呼吸を速くすることで、身体が瞬時に動けるようにしています。日頃戦ったり逃げたりする必要がない現代では、運動中や日中の活動時に優位になります。
副交感神経は、同じく自律神経の中の、リラックスしているときに働く神経で、消化器系の内臓に働きかけて食物の消化をスムーズに行います。食事中や就寝時に優位になります。
骨盤が下がっている方の多くが、胸式呼吸になっているので、交感神経が優位になり、リラックスできていないんです。だから消化器系を働かせることで副交感神経を優位にしてリラックスしたいがために食べすぎてしまうんですよ^^;
逆に考えると、食べすぎてしまう人は、交感神経が優位になりリラックスできていないとも言えますね(^^)
腹式呼吸のやり方
- おへその下に手をあててください(この手はお腹の動きを感じるだけなので力入れないでください)
- 鼻から息を吸うと同時にお腹を膨らませます(おへその下に当てた手が動くように)
- 息を吸ったら、お腹をへこませながら、ゆっくりと口から息を吐きます。(お腹に当てた手が動くように)
- 息を吐くときに頭の中で秒数を数えながらできるだけ長く息を吐きます。(まずは20秒を目標に息を吐いてください)
立って行っても、座って行っても、寝ながら行っても良いです(^^)
腹式呼吸でお腹をへこませたりふくらませたりを意識することで、自身で思っている以上に、お腹の筋肉が使えていないことに気が付くと思います。
腹式呼吸をすることで、骨盤の下がりを改善すると同時に、骨盤ゆがみ全般の改善にも効果がありますよ!
私は、半年前から朝起きたときにベランダに出て1分だけ行っていますが、お腹が凹んで(ベルトの穴が2個ズレました)体重が3kg減りました(^^)
次回は仙骨のゆがみを解説します。