質問にお答えします3 仰向けに寝ると腕が上がるのに起きると上がらないのはなぜ?
やまぞえ整体院の山添です。
いただいた質問にお答えするシリーズ3回目です。
今回は、愛知県のN先生からの質問で、
片方の肩の屈曲ができない方です。仰臥位では挙がるのですが、坐位・立位では90度くらいまでしか挙がりません。色々調べてはいるのですが今一つスッキリしません。ぜひブログに取り上げていただければ幸いです。
つまり、片方の腕があがらないお客様の施術をして、お客様があお向けに寝た状態だと腕がちゃんとあがるようになるけど、起きていただくと90度くらいまでしかあがらないという状態です。
起きると腕があがらない原因
腕があがらないお客様への施術でたまにある現象です。施術で、肩周りがゆるんで、これで大丈夫と思って起きていただくと腕があがらないんですよね〜
正直、ガックリきます(´・ω・`)
以前は、私もよくこの現象に悩みました。「こんなにゆるんでるのになぜなんだー!!」って
これには、大きく分けて二通りの原因が考えられます。
一つは肩甲骨が下がりすぎている
もう一つは、逆に肩甲骨が上がりすぎているです
肩甲骨が上がる下がるについては、骨盤の前傾後傾の回で説明しましたが、もう一度復習しておきましょう。
骨盤が前傾すると肩甲骨は上がり側頭骨は後傾します。逆に骨盤が後傾すると肩甲骨は下がり側頭骨は前傾します。
つまり、肩甲骨が上がりすぎてるのも下がりすぎてるのも骨盤の前傾と後傾が関わっているんです。
肩甲骨が下がりすぎている
これは、五十肩に多いパターンです。
肩甲骨が下がると腕が上がらなくなるんです。
ここで実験をしてみましょう!
試しに片方の肩を下げて腕を前からと横からと上げてみてください。
腕が全然あがらないでしょ
無理やりあげようとすると痛みを感じます。
実は、これが五十肩の原理です。
肩甲骨が上がりすぎている
肩甲骨が上がりすぎて腕があがらないのは、肩甲骨が問題なのではなくて、肋骨が前傾しすぎているからなんです。
これも、骨盤の前傾で説明しましたが、骨盤が前傾すると肩甲骨が上がって肋骨は前傾し猫背の状態になります。
これも、実験してみましょう!
肋骨を前に倒した状態で腕を前にあげてみてください。
どうです
腕があがらないでしょ^^;
なぜ、仰向けに寝ると腕はあがるのか?
これは、重力のかかる方向が関わっています。
肩甲骨が下がっているパターンでは、起きてると状態だと肩甲骨が重力で更に下に引っ張られます。
もともと下がっている肩甲骨が重力で下に引っ張られるのですから腕もあがりません。
逆に寝ていると重力は背中側に働き肩甲骨が下に引っ張られないので腕はあげやすくなります。
肩甲骨が上がりすぎて肋骨が前傾のパターンも同様に、起きてる状態では肋骨が胸側に引っ張られますが、寝ていると背中側に引っ張られて肋骨が起きるので腕があげやすくなります。
寝ているときと起きてるときで腕のあがり方が違うのは、こういう原因があるんですよ(^^)
効果的な施術方法
施術の方法としては、骨盤の前傾と後傾のバランスを整えることが重要なのですが、腕があがりにくなるほどだと、骨盤が固まっいて一筋縄では整えられない事が多いです。
何回か続けて来ていただくのが良いのですが、お客様に効果を感じていただかなくては続けてみようとは思われませんよね
そこで、腕があがりにくい時の効果的な施術方法をご紹介しておきます。
それは、腹筋を緩めるです。
お客様に腕をあげていただくと、腹筋のどこかが一緒に動きます。
腹筋のどこ?はお客様によって微妙に違うので、お客様のお腹に軽く手を当てて腕をあげたときに一緒に動く腹筋を探してください。
探し当てた腹筋は固くなっているはずです。
その硬くなった腹筋の表面の皮膚を軽く押さえて上にあげるようなイメージをします。
そのまま、お客様に腕をあげていただくと、先ほどとは違ってス〜ッと腕があがります。
これを何回か繰り返すと、施術の効果がさらに高まりますのでお試しください。
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