五十肩 ホントの原因1
やまぞえ整体院代表 山添嘉之です
今回は予告通りに五十肩について書きたいと思います
まずは、五十肩についてです。五十肩とは、病院で肩関節周囲炎と呼ばれる事でも分かるように肩関節の炎症による痛みと可動域制限のことで、中年以降に起きる肩痛で原因が分からないものを特に五十肩と言います。
以前は、腱板損傷や石灰性腱炎なども含まれていましたが、現在はずいぶんと正直になって、原因が分かるものと分からないものに分けているようです。
五十肩が発症すると、激痛で「腕が上がらない」「腕を背中に回せない」「夜も寝れない」等、日々の生活に支障が出ます。特に女性の方は深刻で「ブラのホックが止められない」「エプロンの紐が結べない」「ドライヤーがかけれない」等かなり生活が不自由を強いられるようです。
さて、原因不明のこの難病?「五十肩」本当に原因不明なのでしょうか?
そんな事はありません。ちゃんと原因は有ります。
それは、肩関節の変位(ズレ)です。
肩関節の上腕骨頭部分が、画像にあるように前方へズレているのです。
肩関節がズレると可動域が制限されるのですが、身体には動きの悪い関節をフォローする体制が整っており、可動域が狭くなった分を肩胛骨や周辺の筋肉が大きく動く事で日常生活に支障が出ないようになっています。
ありがたい事ですね~
でも、このありがたいフォローがあるため肩関節の可動域が狭くなってることに気が付かず、その状態で長年過ごしている間にズレが大きくなり、フォローの任に当たっていた肩胛骨や周辺の筋肉が耐え切れなくなってストライキ状態になり肩関節のフォロー放棄して動かなくなる。動かないものを無理やり動かそうとすると筋肉や靱帯を傷めてしまい激痛になる。
これが五十肩の正体です!!
「肩関節がズレてたら痛みが出てすぐに分かるでしょ」と言う声が聞こえてきそうですが、これが痛みが出ないから分からない(もちろん脱臼するほどズレてたら痛くてたまらないですがそこまでのズレはない)これが、腕と同じような構造を持つ脚だったら股関節や膝・足首に痛みが出ます。
腕と脚、両者の違いはなんだろか?
それは、体重がかかってるか、かかっていないかの違いです。
脚には当然ながら体重がかかっています。立って静止時で片足に体重の半分。歩行時で体重の20%増、軽く走ると40%増の体重がかかります。だから関節が変位すると負荷が大きくなり痛みが出ます。膝痛などですね。
一方、腕は体重がかからないから関節が変位しても負担は変わらないので痛みも出ません。腕の位置によって多少の違和感が出るくらいでしょう。だから長年ズレてても気が付かずそのまま過ごしてしまうのです。
ただ、肩関節のズレは、肩に直接痛みは出ないものの「肩こり」「首痛(こり)」「腰痛」「膝痛」といった症状になり間接的に現れます。
「腰痛の原因が肩?」って感じでしょう。でも腰痛の原因の多くが肩や腕の変位にあります。多くの手技療法家がその事実を知らないから「骨盤矯正」と言う一番安易な方法しか出来ず、効果も安定しないのです。
さて、五十肩の原因である肩関節の変位(ズレ)ですが、肩関節を直接調整すれば五十肩が治るかと言うとそう簡単ではないから整体師泣かせなんです(泣)
簡単でないのは、肩関節のズレを生んだ原因が他に有るからなんですが、それについては次回をお楽しみに~
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