腰痛の施術が怖かった私が、腰痛の整体が得意になった理由
kyoutoyamazoeseitai
私が整体を始めて、もう20年になります。
始めたばかりの頃は、まだ知識も経験も少なく、リラックス目的の「癒やしの整体」を行っていました。
そのため、腰痛や膝痛といった“痛み”にしっかり対応できていたわけではなく、痛いところを揉んだりほぐしたりするだけ。
ところが施術後に
「まだ痛いんです…」
と言われてしまうことが多く、私は次第に腰痛の施術自体が怖くなっていきました。
「どうして腰は痛くなるんだろう？」
「何をしたら改善するんだろう？」
その疑問が、私が腰痛と真剣に向き合うきっかけでした。
なぜ腰痛は起きるのか？原因探しのはじまり
当時は、今ほど情報が多くない時代。
少ないインターネット情報を頼りに、夜遅くまで調べ続けました。
よく見かけたのは…
腰痛は骨盤のゆがみが原因
仙腸関節のズレが原因
腹筋が弱いから腰に負担がかかる
背骨がゆがんでいるため
中には、
「腰痛は怒りである」
なんて本までありました。
正直、何が正解なのかまったくわかりませんでした。
実際、いろいろな先生の施術を学びにも行きましたが、効果を感じることは少なく、迷いは深まるばかりでした。
転機は、「身体はつながっている」という考え方
そんな中で出会ったのが、師匠・井村和男先生の癒道整体です。
ここで学んだことが、私の整体観を大きく変えました。
骨一つ一つのわずかなゆがみを観察すること
痛い場所＝悪い場所ではないという考え方
身体はすべてつながり、影響し合っていること
その「つながり」を利用してゆがみを整える技術
特に、骨を細かく評価し整える技術は習得に時間がかかりましたが、今の施術の中心となっています。
腰痛は「一つの原因」で起きているわけではない
20年の施術経験から、はっきり言えることがあります。
同じ“腰痛”でも、原因は人によって全く違う。
どこが痛むのか
どんな動きで痛むのか
痛みの種類（重だるい / ズキッとする / 動かすと痛い など）
これらが一人ひとり違うため、身体のゆがみ方も異なります。
つまり、施術も人によって変えなければ効果が出ません。
よくある情報が「間違い」というわけではありませんが、
誰にでも当てはまる“ひとつの正解”ではないのです。
腰痛改善で大切なこと
腰痛の施術では、次の4つがとても重要です。
どんな時に痛みが出るか聞くこと
身体全体のゆがみを正確に読み取ること
痛みの本当の原因を見つけること
原因となるゆがみを整える施術を行うこと
この4つが揃って、腰痛は改善へ向かっていきます。
次回予告
次回は、
「痛む場所・痛む動き」別の腰痛の原因と、自分でできる改善方法
についてお伝えします。
あなたの腰痛のタイプに合わせて、役に立つ情報をわかりやすくご紹介しますので、ぜひご覧ください。
