食事が喉に詰まる・引っかかる原因は?嚥下障害と姿勢をあたまと骨盤の整体師が解説|京都やまぞえ整体院

食事が喉に詰まる・引っかかるのはなぜ?嚥下障害と姿勢の関係

食事をしているときに、

「以前より食べ物が喉に引っかかる」
「飲み込むのに時間がかかる」
「お茶や汁物でむせることが増えた」

このように感じることはありませんか?

食べ物や飲み物をうまく飲み込めない状態を「嚥下障害(えんげしょうがい)」といいます。

嚥下障害は高齢者に多い症状ですが、50代頃から「最近、少し飲み込みにくい」と感じ始める方もいます。

ただし、喉の詰まりや引っかかりには病気が隠れている場合があります。まずは軽く考えず、症状が続く場合は医療機関で原因を調べてもらうことが大切です。

嚥下障害とは

嚥下とは、食べ物を口から喉、食道、胃へと送り込む一連の動きです。

嚥下は大きく、

  1. 食べ物を噛んでまとめる
  2. 舌で喉の奥へ送る
  3. 喉から食道へ送り込む
  4. 食道から胃へ運ぶ

という流れで行われます。

このどこかに問題が起こり、うまく飲み込めなくなった状態が嚥下障害です。

嚥下障害では、次のような症状が見られます。

  • 食べ物が喉や胸につかえる
  • 食事中によくむせる
  • 飲み込んだ後に声がガラガラする
  • 食事に時間がかかる
  • 口の中に食べ物が残る
  • 唾液が飲み込みにくい
  • 食事量が減り、体重が落ちる
  • 原因不明の発熱を繰り返す

嚥下障害の診断や検査は、口・咽頭・喉頭を診察できる耳鼻咽喉科が主な窓口になります。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

嚥下障害と誤嚥の違い

嚥下障害は「うまく飲み込めない状態」の総称です。

一方、誤嚥とは、本来は食道へ進むはずの食べ物や飲み物、唾液などが、誤って気管へ入ってしまうことです。

普段、呼吸をしているときは気道が開いています。食べ物を飲み込む瞬間には、喉頭が上前方へ動き、声帯などが閉じ、喉頭蓋も倒れ込むことで気道を守ります。

この連携がうまく働かないと、食べ物が気管へ入りやすくなります。

誤嚥によって口の中の細菌などが肺へ入ると、誤嚥性肺炎を起こすことがあります。高齢者では、誤嚥してもむせない「不顕性誤嚥」があるため注意が必要です。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

誤嚥や窒息に関するデータ

消費者庁が厚生労働省の人口動態統計をまとめたデータによると、2024年に「食物の誤嚥による気道閉塞」で亡くなった方は4,383人でした。

そのうち、

  • 65〜79歳:1,102人
  • 80歳以上:2,890人
  • 65歳以上の合計:3,992人

となっており、65歳以上が全体の約91%を占めています。消費者庁・2024年人口動態統計に基づく資料

また、厚生労働省の資料では、肺炎患者の約7割が75歳以上で、高齢者の肺炎の7割以上が誤嚥性肺炎と報告されています。厚生労働省資料

調査方法や対象者によって差はありますが、地域で生活する高齢者の嚥下障害の割合は5.5〜53.8%と報告されています。

なお、「50代の約半数」というデータは嚥下障害そのものではなく、咀嚼や舌の力などを含む「口腔機能低下症」に関する数字です。50〜60代頃から口の機能低下を自覚する人がいることは報告されていますが、喉の引っかかりをすべて加齢のせいにするのは危険です。

高齢者だけの症状ではありません

嚥下機能は加齢に伴って低下しやすくなりますが、50代やそれより若い方にも起こります。

医学的には、次のような原因が考えられます。

  • 加齢やサルコペニアによる筋力低下
  • 脳梗塞、脳出血などの脳血管障害
  • パーキンソン病などの神経疾患
  • 咽頭がん、喉頭がん、食道がん
  • 食道の狭窄や運動障害
  • 逆流性食道炎
  • 口や喉の乾燥
  • 薬の副作用
  • 歯や入れ歯、咀嚼機能の問題

特に食道がんでは、進行に伴って飲食物がつかえる感じ、体重減少、胸や背中の痛み、咳、声のかすれなどが現れることがあります。国立がん研究センター・がん情報サービス

次の症状は早めに医療機関へ

次のような場合は、セルフケアだけで様子を見ないでください。

  • 引っかかりが繰り返し起こる
  • 症状が徐々に強くなっている
  • 水分でもむせる
  • 食後に声がガラガラする
  • 体重が減ってきた
  • 声がかすれる
  • 胸や背中が痛い
  • 発熱や肺炎を繰り返す
  • 唾液さえ飲み込めない
  • 食べ物が完全に詰まった感じがする

喉で引っかかる場合は耳鼻咽喉科、胸の奥につかえる場合は消化器内科が受診先の目安です。

突然のろれつの回りにくさ、顔や手足の麻痺を伴う場合や、呼吸ができない・声が出ない場合は、すぐに119番へ連絡してください。

整体的に考える姿勢と喉の動き

医療機関の検査で重大な病気が見つからず、医師から食事などの制限を受けていない場合には、姿勢や首まわりの状態にも目を向けてみましょう。

やまぞえ整体院では、食事が引っかかりやすい方に、前かがみの姿勢や首・胸まわりの緊張が見られることがあります。

スマートフォンやパソコン作業で前かがみになると、

  • 頭が前へ出る
  • 胸が下がる
  • 首の前側が縮こまる
  • 喉まわりが動かしにくくなる

という変化が起こりやすくなります。

飲み込むときには喉頭や舌骨が上前方へ動く必要があります。そのため、首や胸まわりが硬くなり、姿勢が崩れていると、飲み込みにくさを感じる一因になる可能性があります。

ただし、「姿勢が悪いから嚥下障害になる」と一つの原因に決めつけることはできません。整体は病気の診断や嚥下障害の治療に代わるものではなく、医療機関で確認した後の身体づくりを補助するものです。

喉まわりのやさしいセルフケア

医療機関で問題がないことを確認したうえで、喉まわりの緊張が気になる場合は、次の方法を試してみてください。

やり方

  1. 顔を正面に向け、背すじを楽に伸ばします
  2. 喉仏を強く押さず、その左右の皮膚に指先を軽く触れます
  3. 皮膚の表面を下から上へ、やさしくなでます
  4. 左右それぞれ5〜10回程度行います

乳液やローションを少量使うと、皮膚をこすらずに行えます。

注意点

喉の前側には気管、血管、甲状腺など大切な組織があります。

  • 喉仏を強く押さない
  • 左右を強く挟まない
  • 深く揉まない
  • 痛みや息苦しさが出たら中止する
  • 食事中や食事直後には行わない
  • 首の病気や手術歴がある方は医師に確認する

このケアだけで嚥下障害が改善するとは限りません。むせや引っかかりが続く場合は、必ず専門医へ相談してください。

改善しないときは姿勢から整える

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喉まわりをやさしくケアしても変化がない場合は、喉だけでなく、頭・首・肩・胸・骨盤を含めた姿勢全体を確認することが大切です。

やまぞえ整体院では、強く揉んだり、喉を無理に押したりするのではなく、あたまと骨盤を中心に全身のバランスを確認します。

前かがみの姿勢や巻き肩、頭の位置などを整え、首や喉が自然に動きやすい身体づくりをお手伝いしています。

「病院では大きな異常がないと言われたけれど、食事のときの違和感が気になる」
「首や肩のこり、姿勢の悪さも気になっている」

そのような方は、一度ご相談ください。

京都烏丸三条店を拠点に、東京渋谷・福岡平尾・与謝野町でも「あたまと骨盤の整体」を行っています。

※整体は嚥下障害や誤嚥を診断・治療するものではありません。飲み込みにくさがある場合は、整体より先に医療機関を受診してください。

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